『噛み癖』のある犬のしつけ方

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

動物好きの人にとって犬は、そばにいるだけで癒しを与えてくれる存在となります。
しかし、子犬の頃からのしつけ方によっては、噛み癖のある性格となり、癒しの存在であるはずの犬が不安のタネとなってしまうケースもあります。

 

放っておくと、家族だけではなく他人に危害を与えてしまうこともある噛み癖を防ぐために、また飼い主も犬も幸せな生活を送るために、知っておきたい必要なしつけの方法についてご紹介します。

 

 

叩いたら絶対にダメ!触れずにできるしつけ方法

犬は生後4カ月を過ぎた頃から、乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時期に入ります。
この時期は、犬が歯にむずがゆさを感じるため、目に入る物や人を噛むことでむずがゆさを紛らわそうと、噛む衝動が増してしまうのです。

 

噛むという行動が悪いことであると教えるために、つい叩いてしまいそうになるという人もいるかもしれませんが、子犬の頃にむやみに叩くことは人への不信感を覚えさせてしまうケースもあります。
特に、人の手を噛んだ際には、飼い主がとっさに手を出してしまうという場合もあるかもしれませんが、暴力への恐怖心を仰ぐことでしつけを行うことはやめましょう。

 

犬が物や人を噛んだときに、直接犬に触れずにしつける方法があります。音によるしつけです。
例えば、物を噛んだ瞬間に空き缶を床に落として大きな音を出し、犬を驚かせるという方法があります。

 

 

また、手を噛まれた際に「ダメ」や「痛い」といった、短い言葉を大きな声で叫ぶという方法もあります。
突然の大きな声や音に驚いて、思わず物や手を口から離したら褒めてあげましょう。
何度か行っているうちに、噛まないと褒められると学んでいきます。

 

 

飼い主にとっては難関手段!?愛する犬を無視するというしつけ方

Photo by Mateo Hos

 

噛み癖のなかには、飼い主への甘えから噛むという行動が出ている場合があります。
かまってほしいという思いを持つことで、自分の存在を飼い主にアピールするために、飼い主の手や足を噛んだりするような行動に出るのです。

 

そのような場合の犬への対応には、無視をする方法が一番です。
噛まれたことへのショックやしつけをしたいという思いから、犬に長々とお説教をしてみたり大騒ぎをして怒ったりしても、犬は飼い主が自分への興味を大きくしていると勘違いしてしまいます。

 

犬が噛んだ際に、飼い主が大きな反応をすることが一番悪い方法なのです。
手を噛まれたら、そのままの状態でフリーズしてみてください。
子犬のうちであれば噛まれても甘噛みなので、それほど痛みは感じないものです。

 

犬は自分が噛んだとたんに飼い主が動かなくなってしまうことで、テンションが下がったり唖然としたりして、噛むのをやめることが少なくありません。
犬が噛むのをやめたら、すぐにほめてあげると良いでしょう。

 

また、歩いている足や履いている靴下を追ってしつこく噛んでいるときには、そのまま犬のもとから立ち去るという方法が効果的です。
立ち去る際には犬の方を見ることなく、背中を向けて歩いて行きましょう。
立ち去った後は、犬が落ち着くまでほかの部屋から戻ってこない状況を作ります。

 

繰り返し行っているうちに、犬は噛んだら飼い主がいなくなってしまう、放っておかれてしまうと覚えていくことでしょう。

 

 

ダメダメばかりではダメ!?噛み癖のある子には噛ませるしつけ

Photo by e_haya

 

成長していくなかで、噛み癖を残すことはリスクが高いものです。
しかし、子犬の噛み癖は歯の生え変わりが原因であるため、一般的にはどの犬も通る道です。

 

噛むという行動は、犬の成長過程のひとつでもあります。
噛み癖を直したいという飼い主の思いから、噛むことすべての行動を抑えてしまうと、歯がむずがゆかったり痛みを感じたりしている犬がストレスをためてしまい、別の形で発散させてしまう恐れもあるのです。

 

そのため、子犬の時期には噛んでもいいものと噛んではいけないものを分けて与えることで、しつけをするという方法も取り入れることが必要でしょう。

 

人の手や家具、生活用品などを噛むことは徹底して禁止する代わりに、噛んでもいい犬用のおもちゃを与えます。犬が噛むことを前提に作られている犬用グッズは、ペットショップなどでも売られていますから上手に活用すると良いでしょう。

 

おもちゃ選びのコツは、身近にあるものとは異なった形をしているものを選ぶことです。
噛んではいけないものと噛んでもいいものの見分けがつきにくければ、犬が混乱してしまいます。
噛ませることと噛ませないことの、バランスを保ったしつけが大切なのです。

 

 

主従関係をしっかりと!飼い主が上だと理解させる方法

Photo by Au Kirk

 

犬はもともと、群れで生きる生き物です。
群れ社会では必ずリーダーが存在し、それによって群れのバランスが安定しています。

 

家庭でのリーダーは飼い主です。
特に、成犬の噛み癖をやめさせるためには、犬に従ってもらえる関係を作ることが重要であり、飼い主がリーダーであることを理解してもらう必要があります。
確固たる主従関係を作るためには、普段から人間優先の行動をとっておくことが大切です。

 

例えば、ドアを出るときには自分が最初に出て、後から犬を通らせるようにしたり、ソファに座る際には、まず自分が座ってから許可を与えて座らせたりといったことも必要となります。
散歩のときには、犬に引かれて人間が歩くというスタイルではなく、飼い主の横、あるいは後ろを歩くようなスタイルを心がけるようにしましょう。

 

飼い主が信頼できるリーダーとなることは、服従する犬にとっても安心できる環境を作ることにつながります。可愛さから犬を目の前にするとつい甘やかしてしまう人は少なくありませんが、子犬のうちからしっかりとした主従関係を作っておくことが、長い目で見ると犬にとっても幸せな生活を送ることにつながるのです。

 

噛み癖を直すためには、一度の注意では解決しません。
日頃の信頼関係を作る努力はもちろんのこと、何度も何度も繰り返し同じ方法でしつけることが解決へとつながるため、焦らずに気持ちを長く持って対応していきましょう。