猫の睡眠時間ってどのくらい?

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猫といえば、丸くなって寝ている姿が思い浮かぶほど、睡眠時間が長いのが猫という動物です。
状況によっては、起きているところをほとんど見ることがないほど眠り続ける猫もいるので、不安になることもあるかもしれません。

 

猫はどれぐらい眠るのが普通なのか、寝過ぎで体調がおかしくなることがないかなど、猫の睡眠時間に関係ある事柄を説明します。

 

 

猫は生活時間の3分の2を寝て過ごす

 

猫という名前は「寝子」から来ているという説もあるぐらい、猫はよく眠る動物です。
初めて猫を飼うと、病気ではないかと心配になるほど寝てばかりいる場合もありますが、健康な猫の睡眠時間はもともと長いものなのです。

 

猫の睡眠時間の平均は、大体14~16時間程度です。
1日の3分の2は寝て過ごすのが普通で、人間にも短時間睡眠で良い人と長時間眠らないと調子が悪い人がいるように、平均よりもっと長い睡眠時間を必要とする猫もいます。そのような猫を、体調を心配して無理やり起こすようなことをすれば、睡眠不足で具合が悪くなってしまいます。

 

また、子猫は睡眠中に成長に欠かせないホルモンが体内から分泌されるため、大人の猫より長く眠るのが健康な状態です。年を取って体が弱ってきても、睡眠時間は長くなります。

 

たっぷりと眠れるというのは、猫にとってはごく自然な状態です。
邪魔をされずに寝られる寝床を整えるなど、安心して休める環境を作ってあげましょう。

 

 

眠りが長いのは狩りの待ち時間から

 

猫がどうしてこのようによく眠るのかというと、獲物を捕らえられる保証がない肉食動物だから、という理由があります。
獲物を待ち伏せしている間、少しでもエネルギーを使わなくて済むように、空いている時間は眠って過ごしているのです。

 

しかし、熟睡しているとせっかく近寄ってきた獲物を取り逃がしてしまいますから、ほとんどの場合は、うつらうつらしているレム睡眠の状態です。
ですから、そばで何か音をたてると、ぱっと目覚めて動けるように、猫の寝起きはとても良いのです。

 

家で飼われることが多い猫ほどではありませんが、同じネコ科のライオンやトラも、それなりに睡眠時間を長く取ります。
そして、肉食動物に狙われる草食動物である牛や羊の睡眠時間は4時間程度と、非常に短くなっています。

 

いつも狙われるのを警戒しなければならないことと、草はカロリーが低いので、食べるのに時間を掛けなければならないためです。
草食動物でもコアラは、あまり天敵がいなくて毒のあるユーカリの葉を食べていることから、ほかの動物と食べ物の奪い合いをしなくて良いので長く眠るようです。

 

 

天気が悪いともっと動きたくなくなる

 

猫の睡眠時間は、天気や季節でも変わります。
雨の日や冬場は、寝ている時間が増えるのです。これも、天気の悪い日や寒さが厳しい時期には、狩りが上手くいきにくいので、体力を温存しているからです。

 

また、猫の先祖は砂漠に住んでいました。
そこで、寒さや濡れることが苦手という性質もあります。
毛が濡れて体温が奪われることがないように、そして体を暖めるために体内のエネルギーを使い過ぎないよう、雨天時と冬の間は眠って過ごすのです。

 

人間も、寒い日は起きずにずっとベッドの中にいたいと思うように、猫も冬場は無精になり、水やトイレを我慢してしまう場合があります。
水飲み場やトイレが冷える場所にあると、そのような行動が起こりやすくなるのです。

 

もちろん、我慢するのは猫の体に悪いので、寒くなる季節になったら、トイレの場所を温かくしたり温度の高いところに変えたりするような、心配りが必要になってきます。

 

水の減り方がいつもより少ないといった事柄は、体調不良ばかりでなく寒くて飲みに行きたくないという、猫らしい理由のこともあるのです。

 

 

リラックスして寝ている状態を覚えておこう

 

猫の睡眠時間は、人間から見れば長いのが普通です。
個体差があるとはいえ、あまり短いと何かの不調が起きているのかもしれません。

 

例えば、シニアの猫が短時間睡眠の場合には、甲状腺の機能に問題が発生している可能性があります。
体でなく、精神状態が理由で不眠になる猫もいます。新しい家に来たばかりで警戒心が解けていない猫は、緊張して少しの時間しか眠らないことがあるのです。

 

猫は緊張している状態だと、人前で無防備な姿を見せたがらないので、ますます寝ていないように感じられます。のんびりとだらしない格好で寝ている猫は、心も体も健康な状態といえるでしょう。

 

しかし、食事の時間になっても起きてこない場合は、具合が悪くて動きたくないということもあります。
リラックスした姿ではなく、うずくまるような状態でじっとしているのも良くない状況です。

 

呼吸が苦しそう、大きないびきを突然かきだしたといった事柄も、体調のトラブルのサインであることがあります。猫が長く眠ること自体はまったく自然で健康のために必要なことですが、その状態のなかにいつもとは違うことが混じっているときには、気を付けなければなりません。

 

何かいつもと違うと感じたら、健康な状態と比較できるように、気持ちよく寝ている猫の様子をそれとなく見て覚えておくのも、健康管理のためには有効なのです。